アサガオ 種からの育て方
アサガオは種からでも育てやすい植物です。
しかし、適当に種をまくと、発芽率が極端に下がります。
こちらの記事のように、ポイントを押さえて発芽させれば、
元気なアサガオを育てられますので実践してみてください。
種まきに失敗した場合も、ぜひ参考にしてください。
[アサガオ 種からの育て方]
■アサガオ 種からの育て方
・栽培環境
アサガオは、たいへん日光を好む植物です。
種をまいた後も、日当たりの良い場所で管理するようにします。
ただし、西日には強くありませんので避けるようにしましょう。
アサガオの種
・種の準備
アサガオの種の殻はとても固く、
そのまま土に埋めても発芽しにくいことが多いです。
そのため、あらかじめ少し種の殻を切っておくことで、
発芽しやすいようにしておくと発芽率がよくなります。
種をよく見ると、内側の先端に白っぽい点があります。
この白っぽいへそのような点は、発芽部になっていて、
すぐ下に大切な根が詰まっています。
この発芽部を傷つけてしまうと、根を傷めることになり、
生育に影響しますので、この部分は傷つけないように気をつけましょう。
殻を傷つける時は、内側ではなく、
カーブしている外側につけるようにします。
爪きりややすり、カッター、ニッパーなどを使い、
殻の表面をほんの少し傷つけます。
黒い殻が削れ、中の白っぽい部分が見える程度で充分です。
あまり深く傷をつけると、穴があいたり欠けた葉が出てきます。
近日、市販されている種の中には、
発芽しやすいようにすでに処理されたものも多いです。
種の入っている袋に書いてある説明をよく確認しておきましょう。
・種まき
アサガオは苗を育ててから定植することもできますし、
育てる場所に直接種をまくこともできます。
発芽するためには20度~25度くらいの温度が必要になるので、
必ず気温が充分に上がってから種をまくようにします。
東京標準で、5月上旬以降から6月中旬に種を播くのが良いでしょう。
育苗してから定植する場合は、
3号(直径9㎝)ほどの大きさの鉢かポットを用意し、
そこに種まき用の用土を入れます。
指で1cmくらいの深さの植え穴をあけて、そこに種をまきます。
1つの容器に1粒~2粒の種をまきましょう。
種をまいたら、水を与えておきます。
育てる場所に直接種をまく場合は、
種をまく2週間以上前までに、まず土作りをしておきます。
土作りが終わったら、容器栽培なら容器に用土を入れ、
地植えの場合は畝を作っておきます。
アサガオを育てる鉢は、
5号~6号(直径15~18㎝)で1株が目安です。
大輪系なら7号鉢(直径21㎝)が良いでしょう。
複数の株を植える場合は、株間約30cmほどの間隔をあけて、
指で1cmほどの深さの穴をあけて種をまきます。
そのくらいの株間のほうが根が張り、元気に育ちます。
種をまいた後は、たっぷりと水を与えておきましょう。
種をまく時は、必ず1cmほどの深さになるように注意します。
あまり深くに埋めると、せっかく芽が伸びても地上に出られません。
また、種の内側にあるへそを下に向けて種を埋めるようにします。
へその部分から根が出てくるため、へそを上に向けて埋めると、
根が地上に飛び出すことがあります。
・種まき後の水やり
発芽するまでは、あまり土が乾かないように注意します。
土が乾燥してしまうと、なかなか発芽できないことがあります。
特に、ポットや小さな鉢に種をまいた場合は、
土の量が少なく乾きやすい環境になっています。
朝に水を与えても、夕方に土の表面が乾いていたら、
水を与えておきましょう。
定植後は、まだ根が張っていないため水の吸い上げが不十分です。
本葉が数枚出て株がしっかりするまでは、乾き過ぎないように管理します。
・間引き
発芽した時、1つだけ芽が出ている状態なら間引きの必要はありません。
複数発芽した場合は、生育の悪い方を抜いて間引きします。
間引きの作業は、発芽して双葉が開いてから行います。
間引きを行う際に、残す方の芽もつられて抜けてしまうことがあるので、
残す方の芽の根元を軽く指で押さえて間引きの作業を行いましょう。
西洋アサガオの双葉は、少し尖がっています
巨大輪日本アサガオの双葉は、丸っこい感じです
・定植
双葉か完全に開いたら、苗を定植します。
必ず本葉が出てくる前に定植を行います。
定植する時は、必ず根鉢を崩さないように注意しましょう。
まだ根が弱いため、根鉢が崩れると根を傷めることがあります。
定植した後は、通常と同じように栽培します。
*これからも、アサガオが元気にたくさん咲く育て方を、
わかりやすく図解でご紹介していきま~す!