アサガオの害虫
アサガオも害虫に好かれます
[アサガオの害虫]
■アサガオの害虫
小学校の教材として育てられるアサガオですが、
病気にかかったり害虫がついたりすることもあります。
見た目では害虫のせいだと分からない症状もあるので、
症状別にどのような害虫がアサガオにつくのかをご紹介します。
・葉が縮れている
新芽の頃から、少し葉がくしゅくしゅと縮れている傾向があります。
葉が大きくなっても縮れがなおらず、
一見すると病気か何かのように見えますが、
これはホコリダニという害虫がついているためです。
ホコリダニは肉眼で確認することが難しいくらいに小さな虫で、
新芽の頃の柔らかい葉につくことが多いです。
◎対策
高温乾燥時に発生することが多いため、
予防として葉の表面と裏側に葉水を与えると効果があります。
もし発生してしまったら、葉の裏に勢いよく水をかけることで、
改善することがあります。
それでも改善が見られない場合や、即効性を期待する場合は、
やはり薬剤を使うことをおすすめします。
ベニカXファインスプレーやマラソン乳剤が使えます。
・葉の色が抜けている
葉の色が抜けたように薄い黄緑~黄色く変色してしまっている時は、
ハダニがついている可能性があります。
ハダニは体長が0.5mmくらいで、
目をこらせば見える程度の大きさをしています。
葉脈を残して葉色が悪くなることが多く、
進行すると白っぽくなり、最終的には茶色くなり枯れてしまいます。
◎対策
ホコリダニと同じような環境を好むため、
ハダニも高温乾燥している環境を好みます。
そのため、葉水を与えることで予防になります。
ハダニがついているのを見つけたら、
こちらも勢いのある水で葉の裏側を洗うようにすると、
駆除できることがあります。
薬剤を使う時は、ホコリダニ同様、
ベニカXファインスプレーやマラソン乳剤が使えます。
・ゴマ粒大の虫がたくさんいる
新芽や葉の裏、つるや花のガクなどに、
ゴマ粒大の緑色の小さな虫がついているのであれば、
アブラムシで間違いないでしょう。
アブラムシは植物の汁を吸い、徐々に弱らせます。
数が少ないうちは吸われる汁の量も少ないですが、
繁殖力がとても強いため、爆発的に増えることがあります。
数が増えればそれだけ吸われる汁の量も増えるため、
アサガオが弱るのも早くなってしまいます。
◎対策
アサガオはつるが伸びるため、
株全体を防虫ネットなどでカバーするには無理があります。
アブラムシがついているのを見つけたら、
数が少ないうちに粘着テープなどで捕殺するのが早いでしょう。
すでに繁殖して数が増えてしまっている場合には、薬剤を使います。
アブラムシにはオルトラン粒剤やスミソン乳剤などが使えます。
・葉に食いあとがある
葉を食害されている場合は、ナメクジかヨトウムシが考えられます。
どちらも気づいたら食われているということが多く、
完全に防ぐのは難しいものがあります。
葉やつるに糞がついている場合は、ヨトウムシの可能性が高いでしょう。
◎対策
食害している本体を見つけた時に、捕殺するのが一番です。
ナメクジはじめじめとした場所によく現れるので、
環境を整えることが一番ですが、梅雨の時期など、
雨が続いた後はどうしても発生しやすくなります。
そんな時は、残ったビールが役立ちます。
ナメクジはビールのにおいにつられてしまうので、
残っているビール缶をアサガオの近くに置いておくだけで集まってきます。
ヨトウムシの場合は、幼虫が大きくなってくると、
昼間に姿を見せなくなってしまいます。
昼間に探しても見つからない場合は、
夕方以降に探すと出てきていることがあります。
糞が出ている限りは本体がどこかにいるはずなので、
時間をずらして探してみましょう。
ナメクジもヨトウムシも、薬剤を使って防除することができます。
ナメクジの場合は、不快害虫エアゾールやナメ退治スプレーなど、
ヨトウムシの場合は、オルトラン粒剤やスミチオン乳剤などが使えます。
・葉の裏に茶色い虫がいる
葉の裏やつるなどに、角ばった茶色い虫がついていることがあります。
これはカメムシの一種で、ホオズキカメムシという害虫です。
だいたい光の当たる表面より、
陰になっている裏側でじっとしていることが多いです。
動きはあまり早くないですが、ひっそりと汁を吸い、
繁殖行動をして葉の裏に卵を産み付け、さらに数を増やします。
アブラムシよりも体が大きいので、
吸う汁の量も多いため、増えると厄介です。
◎対策
ホオズキカメムシは、動きが早くなく、
刺激を与えてもあまり飛ぶことがありません。
その性質を利用して、洗剤を混ぜた水を入れた容器に、
割り箸などで落として駆除します。
あるいはアブラムシ同様、粘着テープにくっつけて捕殺できます。
葉の裏に卵を産み付けられているのを見つけたら、
卵だけ取り除くのは難しいので、葉を切り取って処分しましょう。
薬剤を使って防除する場合は、
カメムシエアゾールやベストガード粒剤などが使えます。
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