朝顔 種の取り方
アサガオファンには、嬉しい種たち
アサガオは日本の夏の風物詩の1つとして、古くから愛されてきた植物です。
朝に咲く花はとても爽やかで可愛らしく、
暑い日の朝、目が覚めた時にアサガオが咲いているのを見ると、
とても嬉しい気持ちになります。
午後にはしぼんでしまいますが、その儚さもまた、アサガオの良さのうちです。
そんなアサガオを育てていると、来年も種から育ててみたいと思うことがあります。
種を新たに購入して育てることもできますが、気に入った花を咲かせるためには、
その花が咲いた株から種をとるのが一番の近道です。
アサガオの種を取るには、どうすれば良いのでしょうか。
[朝顔 種の取り方]
■朝顔 種の取り方
アサガオの種を取るには、なにはなくても種をつけさせることから始まります。
まずは種をつけさせ、収穫するまでの手順を覚えましょう。
1. 鞘になるのを待つ
アサガオの花が咲いた後、自然と実(鞘)がつきます。
アサガオは1つの花の中に雄しべと雌しべがついているため、
風や虫などによって自然と受粉が行われます。
鞘ができずにそのまま花が落ちる場合もありますが、
こちらが特別手を加えなくても、自然と鞘ができるのが普通です。
ただ、アサガオにはたくさんの品種があり、
八重咲きや変わり咲きの品種は、種をつけにくい性質を持つものが多いです。
そのため、花の後に鞘ができずに終わることも多いので、
育てている品種が種をつける品種がどうかを知っておくことも大切です。
2. 鞘が茶色くなるのを待つ
鞘がついたら、そのまましばらく置いておきます。
ついたばかりの鞘はまだ緑色をしていて、見るからに若々しい雰囲気があります。
それもそのはずで、鞘の中の種もまだ若く、未熟な状態です。
そんな時に種を取っても、未熟な種がとれるだけです。
未熟な種を播いても、発芽せずに終わったり、保存中に傷んでしまうことも多いです。
鞘がしっかりと茶色くなり、カサカサに乾燥するまで待ちましょう。
3. 摘み取る
鞘が茶色くカサカサになったら、いよいよ収穫の時です。
鞘をそのまま放っておくと、弾けて中の種が飛び出すので、
茶色く乾燥したらすぐに取るようにすると良いでしょう。
収獲する時は、手で鞘の軸を切るように摘み取っても良いですが、
軸が硬くうまく切れないことがあるので、ハサミを使うと便利です。
鞘の下に口を広げた袋を置き、切った鞘が落ちないようにするのもお勧めです。
■種を取る時の注意点
種を取るのは、熟した鞘を選べばとても簡単ですが、1つ注意点があります。
それが、種を取ろうとしているアサガオが、F1種かどうかです。
八重咲きや変わり咲きの品種は種ができにくいですが、
同じように種取りに注意が必要なのが、F1品種です。
F1品種は、親株からとった種を播いて育てても、
親と同じ性質を持った花が咲くとは限らない品種です。
親株の花が美しいからと種をとって育てても、
親とは似ても似つかない花が咲くこともあります。
種や苗を購入した時に、ラベルなどに品種名やF1種という記載があるものは、
種をとるのは諦め、翌年にまた種や苗を購入する必要があります。
■参考
・アサガオ 種からの育て方
・アサガオ 鉢植えの育て方
・アサガオ プランターの育て方は?
・西洋アサガオ 育て方